望月けい『【寄稿】レミリア・スカーレット』
(また東方です(笑)。東方苦手な人ゴメンね。)『【寄稿】レミリア・スカーレット』という作品です。レミリアは東方の人気キャラなのでpixivですばらしい作品が数多く投稿されていますが、今回この作品を取り上げた理由は派手だけど調和が取れたセンスの良さを私が感じたからです。
☆考察
今回は使用している色に注目して単純化してみましょう。
なんかもう、色だけで可愛いですね。はぁ~~~(ため息)クッソかわいい。私、こういうデフォルメされたイラスト好きなんです。
で、デフォルメ化されたイラストって実はかなり画力が高くないと良いイラストにはなりません。それは、アニメーターの知り合いの人もよく話していました。 デフォルメ化って要は単純化することなんです。線の数も使用する色の数も極力減らすことが必要です。つまりどの線を生かすか、どの色を使用するか選択しなければなりません。
例えば、先ほど単純化させたイラストの使用している色を原作に忠実な色にすると下のようになります。
本当に同じ作品なのか?と思うほど変わりましたが、原作絵の色をトレースしただけです。そういえばレミリアってこういう色使いだったな~って感じますね。なんとうかこの構図の場合、原作の色使いだとちょっと胃もたれしそうな強すぎる色使いだと思います。そういう理由からか『【寄稿】レミリア・スカーレット』は原作に比べて全体的に彩度を下げているのが分かります。
そして、この色使いにどんな秘密があるのかいろいろ考察したのですが…、わかりません!センスとしか言いようがないです。法則性とかわかったら絶対盗もうと思ったけど、無理みたいですね(落胆)
色だけ抜き出した場合下のようになります。
上に描いてある数字は考察の名残ですので気にしないでOK。どうやら色使いには何らかのテーマ性のある配色を考慮している感じですね。どういうことか?というと…下のような色の集合体見たことないですか?
これらはここ→Browse Palettes :: COLOURloversの(フリーに閲覧利用できる)サイトで探したものです。テーマ性のある色使いを検索できるサイトです。吸血鬼の配色が似てますね、やっぱりテーマを考えて配色を決めるのは重要なんですね。私にはそんなセンス無いので、今後はこのサイトのお世話になりそうですねぇ~。
んでんで、それならテーマを変えると絵はどこまで印象が変わるのか試してみましょうか!
先に示した“夏”のテーマと“冬”のテーマの色使いをほぼそのまんま使ってみました。左が夏、右が冬です。印象としてはそれらしい感じにはなりましたが、ぶっちゃけ…これレミリアじゃないよね?って感じです。作品に応用する際は原作崩壊を防ぎつつどこまでテーマ色を入れていくか考える必要がありそうですね。
最後に
デフォルメの利いた絵は、とにかくセンスが問われます。元の画像を見てください、線も少ないでしょ?色も基本的に2色刷りで一部グラデーションを使っているだけです。でも美しい、それは描いた人のセンスがいいから。じゃあどうすればセンスの良い絵が描けるのか?それは見えないところで努力してるからじゃないですかね?(多分)どんな色を使うか?どの線だけ抜き出すか?その段階から考えてるから美しい絵になるんだと思います。考えよりも先に筆が動く私にはムズい話だなと思います。